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肉体シリーズ

支配者 〜肉体シリーズ(1)〜
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■あらすじ
 主人公が殺した男は、村の最大の支配者であり、狼男だった。
 その狼男に犯されていた主人公は、自分も狼男になってしまうのかと悩む。
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■本文
 俺が殺したのは狼男だったらしい。
 村では、俺が狼男を殺した事実が蔓延していた。その狼男は、俺の村を支配している輩だったらしい。その男――三原一志は村を支配し、食料などを独占していたのだが、一志が狼男だという事実は伏せられ、一部の人間しか知りようがない状態だったらしい。
 知っている人間も、そのことを口にすれば一志に殺されるおそれがあったため言わなかった。それが昨日、俺が一志を殺したことにより明るみに出た。
「よくやった、お前は、よくやったよ」
 と俺は、今までしゃべったこともないように人間にまで褒められたりした。
 一志は非常に逞しい肉体をしていた。
 俺が一志の部屋にこっそりと忍び込んだとき、その筋肉質な肉体に瞠目したくらいだ。
 一志の胸板は厚く、腹筋は割れ、肩・腕・足には筋肉が盛り上がっていた。
 股間のイチモツも特大サイズで、勃起していない状態なのに、俺のチンポの勃起したときくらいの大きさがあった。全裸で寝ていたため、それがはっきりとわかった。
「すっげえ」
 としばらく見とれてしまったのだが、すぐに我に返り、一志に強奪された食料を取り返そうとしていた。
 俺が取り返しに行くのを知っているのは親友の宏二(コウジ)だけだった。
 宏二は俺の身の心配をし、なぜか銀製の十字架のアクセサリーを首にかけてくれた。
 一志の部屋は狭く、食料(ほとんどが肉だった)と一志の寝るスペースでほとんどが埋め尽くされていた。
 一度にたくさんの食料を取り返すとバレる可能性があったため、少しだけ取り返すことにした。
 そのころ、理由は知らされていなかったのだが、一志は俺たちの町にたいしてかなりの支配力を持つ男で、独裁政治といっていいようなことばかり繰り返していた。
 一部の食料を取り返し、台車に乗せるのが完了すると、疲れが出たのか壁にもたれかかった。もたれかかると、壁に体をあずけたまま滑ってしまい、床にズデンと倒れてしまったのだ。
 その音に驚いた一志は当然のように目を覚まし、俺は窮地に立たされた。
 一志は俺を見てニヤリとし、俺の衣服をすべて剥ぎ取り始めた。
 恐怖で体が動かなかった。
 一志の強靭な肉体を見ると、とても抵抗できるように思えなかったからだ。
 何をされるのかと思っていたら、一志は自分の激しく、見事に勃起したペニスを俺の下腹部に強く押し当ててきた。
「う……」
 もしかして、と思ったら、やはり一志はゲイだった。
 一志は俺の胸やチンポにしゃぶりついてきた。
 俺は自分に若干ゲイの気があるのを知っていたため、すぐに勃起してしまった。乳首に弱いので、乳首を弄られると、興奮してしまう。
 俺は無理やり一志のイチモツをしゃぶらされた。一志の陰毛を手で弄くったりもさせられた。
 一志は俺をうつぶせにさせて、自分の反り返った男根を俺のアナルにゆっくりと挿入してきた。
「うッ、ううッ……ッ」
 痛さのあまり叫んだ。
 尻の穴に得体の知れないものが入ってくる異物感を不快に思いながら、気持ちいとも少し感じた。
 容赦せず一志は挿入を続ける。そのたびに俺のチンポはビクンッ、ビクンッ、と反応する。
 次の瞬間、一志の肉体はメキメキと、さらに筋肉質な逞しい肉体へと変貌を遂げていった。顔つきが鋭くなり、爪もタカのようになっていた。目の色も変化していた。
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ――ッ!!」
 と、一志は絶叫していた。
 ボキッ、ゴキッ、と、一志の骨格は変化していく。その姿は狼男だった。剛毛が全身を覆いつくし、俺を犯している一志は獣人へと変貌を遂げた。
 俺のアナルからは血が出た。
「はあ、はあ、」
 一志が俺のアナルに挿入していたペニスも、そのせいなのかさらに膨張し俺のアナルを突き上げた。
「あッ!」
 痛さに悶えるも、その悶える俺を見て一志は興奮しているように見えた。
 一志の太く長いペニスがアナルにすっぽり挿入されると、腰を振り始めた。
「うッ、うぐぅッ、うぅッ――!」
「はあッ、はあ、はあッ……」
 そのとき、一志のイチモツが俺のアナルで炸裂した。
「ああ――」
 とてつもない脱力感と快感に俺は呆然となった。同時に俺も射精していた。
 それからというもの、俺は、一週間のうち4日程度一志のもとへ訪れることになった。食料を引き換えに、俺は一志の性欲の捌け口となったのだ。
 しかしそれはあながち嫌なことではなかった。
 むしろ少し、うれしく感じた。やはり俺はゲイなのだろう。
 村の住民は、俺が毎週食料を少しずつ取り返してくるのを見て、心配してくれた。俺は、「大丈夫だ、村のためだから」といった。これで何も疑われることはないだろう。
 あるとき、一志がベッドの上で苦しんでいるのを見た。
 苦しんでいるというより、ある種の快感に身をもだえているという感じだった。
 俺は本能的にそのとき、チャンスだと思った。
 村を独占する男を殺すチャンスだと――
 俺が宏二にもらった十字架のアクセサリーの鋭い先端で、ためらいなく一志の喉を突き刺した。
「――――!」
 一志は声にならない絶叫をする。
 俺は容赦なく喉を何度も突き刺した後、心臓を狙った。
 それでもまだ一志が生き返ってくるように思えて、怖くて怖くて仕方がなかったので、全身メッタ切りにした。大量の返り血が俺の服に広がっている。最後は一志の頭に狙いを定め、何度も刺した。
 最後に俺はあわててガソリンを一志にぶっかけて、マッチで火をつけ、焼死させた。
 その現場からは真っ黒焦げの、獣人の姿をした死体が見つかったらしい……
 
 一志は狼男だったらしいことが、俺が一志を殺したことで村中に渡った。
 死体が獣人の形をしていた、ということから、俺は簡単に納得した。
 親友のくれた十字架の鋭いアクセサリーに感謝した。
 だが、もうそのアクセサリーは壊れてしまった。
 
「やったな、隆志」
 と、親友の宏二はいった。俺は相田隆志という名前だ。
「ああ、やったよ」と俺は答える。
「これでもうあの男、おっと狼男だな、あの狼男ヤロウに悩まされることはないな」
「ああ」
 と口では答えたものの、俺はいま、その「狼男ヤロウ」のことで悩まされていた。
 俺は一志の件以来、狼男とはどういったものかと興味を持ち、村の書庫をおとずれてそれらしき書物を探した。
<狼男とは?――実在する獣人の実態――>
 という本を手に取った。そこには狼男についていろいろ書かれていた。
1、狼男になると性の嗜好が変わり、ゲイになる場合が非常に多い。
2、狼男は変身の際の肉体の急激な進化に耐えるため、人間の状態でも筋肉質になり、生殖器官も発達を遂げる。
3、狼男に犯され、狼男の大量の精液を体内に入れてしまった人間は、高確率で狼男化する。
4、狼男化は体内に狼男の精液を取り入れた約二ヵ月後にする。前兆となる症状は、何もしていないのに筋肉質になっていく、性欲が異常に高まるようになる、食べ物は肉を嗜好するようになる、ゲイになるが挙げられる。
 今の俺は、4番目の症状が肉体に現れ始めているのだ――。
 狼男を殺したと思ったら、今度は自分が狼男になってしまうかもしれないのだ。
 宏二をみると、犯してやりたいと思ってしまう。
 ここ一週間足らずで、俺に肉体はずいぶん逞しくなった。
 体が一回り大きくなり、周りの人間にもすぐそのことを言われる。
 胸板は厚く盛り上がり、腹筋はボコボコに割れている。肩にも筋肉が盛り上がり、腰のラインが引き締まり、腕は筋肉でぶっとくなり、肩幅は広くなり、足にも力が漲るのだ。
 何より目を見張るのは、男根の大きさである。
 勃起の持続時間が長くなり、硬さも前より増した。太さと長さを手に入れたチンポでオナニーするのは、最高に気持ちよかった。
 服が着られないものばかりになった。
 体が大きくなったためサイズが合うものがなくなったのだ。
 Tシャツを着ると胸の部分がピチピチになり破れそうになる。ジーンズを穿くとパンパンになり、特に股間のところが苦しくなる。
 仕方なく、新しい服を買うまで家ではボクサーパンツ一枚で過ごすことにした。
 髪の毛が早く伸びるようになり、陰毛はチンポの大きさに追いつくようにふさふさになる。
 特大ペニスに密着するボクサーパンツの上から、手で擦り付ける。
激しい快感が訪れる前にボクサーパンツを脱ぎ、精液が飛び散らないよう手で受け止めて、それを飲んだ。
「うおぉ……」
 色白だった肌も、日光に当たっていないのに小麦色に日々変化していき、日焼けした肌になると筋肉質な肉体が際立った。
 家では肉ばかり食べた。
 ペニスに手を触れず、乳首だけを刺激して勃起させて、オナニーしたりもした。
 一日二度や三度もオナニーでは足りず、7、8回おこなった。
 俺はどうなっていくのだろうかと不安になった。
 村の最大の敵であった狼男を殺して感謝されている俺が、狼男になっていってしまうなんて……
 考えただけでぞっとした。
 あの狼男のようになりたくないと思った。
 むしろ狼男になったら、その力で村を外敵から守りたいと思った。
 しかし、それは難しいことだろう。
 なにせ人間を見るだけで俺をその人間を食ってやりたいと思ってしまうようになったのだ。
 まだ狼男になっていないのなら、狼男にならずに済む方法があるはずだ、とこの前の狼男の本を手にとって、それらしき項を探した。
 しかしそこに書かれていた内容は、
<狼男にならずに済むには、狼男になるまでのタイムリミットの2週間ほどを、禁欲して過ごせばいい。要するにオナニーなどの行為を一切封じればいいのである>
 というものだった。
 簡単に書かれているが、性欲が異常に高まっている俺にはなんて難しいものだろうか……
 俺は途方にくれたが、実行するしかないと思った。
 俺が狼男になるまで、まだ3週間ほどある。いまならまだ可能だ。
 ムラムラする性欲から気をそらすため、運動することにした。
 へとへとに疲れれば、オナニーする気力など湧かないだろうと思ったのだ。
 パンツを穿いているとペニスと擦れて興奮してしまうため、家に閉じこもり、全裸でおこうなうことにした。
 運動とは、筋トレである。
 最初はひたすら腕立て伏せをおこなった。
 狼男の前兆が出るまでは30回やるのがかなり辛かったのだが、今の俺は楽勝だった。100回やっても、ぜんぜん疲れないのだ。俺は困ったが、そのまま続けた。
 200回を超えると少し疲れてきただけで、問題なかった。
 これを一日中やっていればオナニーせずに済むと思った。
 腕立て伏せをしていると筋肉が刺激され、少し気持ちよかった。
 一日目はそれでどうにか過ごした。
 腕立て伏せを1000回以上おこなった翌日は激しい筋肉痛で動けなくなると思っていたのだが、むしろ肉体が軽快になった気がした。
 筋トレの成果か、胸板が飛躍的に厚くなっている。
 普通の人間ではありえないことだった……。
 今度は腹筋をおこなった。
 一日オナニーをおこなわないだけで俺はかなりムラムラしてチンポを見るたびに欲望が噴出しそうになった。
 ビンビンに勃起したペニスを無視して、目を閉じながら腹筋をおこなった。
 そうして一週間経った。
 あと、一週間我慢すれば……というところまで来ていたが、俺にはもう限界だった。
 ペニスがずっと熱をもっているように感じられ、四六時中勃起していたのだ。
 そして俺は、自分のペニスを握ってしまった――。
つづく

苦痛 〜肉体シリーズ(2)〜
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■あらすじ
 狼男になることを逃れようとする主人公。
 そこに、主人公を心配する親友、宏二がやってくるが……。
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■本文
 俺は、ついに自分のペニスを握ってしまった。
 ボクサーパンツの中で半分ほど勃起していたペニスは、俺が握ると一気にカチコチに勃ってしまった。
「うおぉ……」
 声が洩れる。
 このまま少しでも手を動かせば俺は射精してしまうだろう。
 その状態で手を止めた。
 強烈にムラムラしてきた。オナニーしたかったが、ここでしてしまえば俺がこの一週間してきた苦労は水の泡となる。それだけは避けたかった。
「ぅ……」
 とうなりながら俺は手をペニスから離した。
激しく勃起したペニスは見事に反り返っている。性欲で頭がおかしくなりそうだ。
「畜生!」
 と叫び、床を拳で殴りつけた。ドゴンッ! という大きな音がしたと思ったら、床は少しだけ凹んでいた。そんなに強く殴りつけた記憶がないのに、ここまでなるとは、俺の狼男化はだいぶ進んでいるようだった。
 性格も若干凶暴になった気がした。
 俺があまりにも外出しないのを心配してか、親友の宏二が家にやってきた。
「おーい、隆志、いるんだろ?」
 玄関から聞こえる宏二の声。
 俺は返事をしなかった。宏二と会えば、性欲がますます発露して歯止めがきかなくなるかもしれなかった。
「おいッ。返事しないなら勝手に上がるぞ?」
「だめだ!」
 俺は叫んだ。すると、
「なんだ、やっぱりいるんじゃないか」
 宏二は笑いながら、家にあがってきた。仕方なく宏二を出迎えた。
 俺は狼男化が始まってからいつもボクサーパンツ一枚で過ごしていたため、それが当たり前になっていたのでその姿で出てしまった。
 宏二は俺の逞しい肉体を見て、目を丸くした。
「お前、最近見ないと思ってたら家で筋トレばっかりしてたのか?」
 と宏二はいった。
 俺は宏二を見てチンポが反応するのを感じた。勃起していなくともボクサーパンツをかなり膨らませていたチンポは、ムクムクと大きさと硬さを増していった。
 親友の前でもこのような姿を晒すのは恥ずかしいものだろうが、今の俺は、恥ずかしいという気持ちより、この逞しい肉体を晒したいという願望が大きくなっていた。
「一週間の筋トレでこんな体なれるかよ」
 と俺は答えた。
「じゃあどうしてムキムキなんだよ? なんか肌も浅黒くなってやがるし」
「……」
「まあ、ヤロウの体のことなんてどうでもいいよな」
 と宏二はいって、それから俺の股間の膨らみを見て、
「お前、そんなにチンポでかいっけ?」
「ヤロウのことはどうでもいいんじゃないのか」
「それでもそんなに巨根嫉妬するぜ?」
 またまた宏二は笑った。
 嫉妬という言葉に少し驚いた。
 宏二が、俺に嫉妬している。その事実は俺を興奮させた。
「お、お、お茶、入れて、くる」
 俺は動揺し、そう言い残して急いで台所に隠れた。ここまで勃起したのは初めてだった。ペニスが締め付けられるような快感と、その大きさに我ながら驚いた。
 ヤバイ……。
「はあ、はあ、はあ、」
 汗が流れてきた。じっとりとした汗が背中に流れる。
「なあ、隆志」
 と宏二は言った。
 俺はまだ台所に隠れていた。
 宏二は続ける。
「これから俺が言うこと聞いたら、お前ドン引きすると思うんだけどな、やっぱり言おうと思うんだ――」
 いきなり何を話し始めるのだ、と思った。
 話に耳を澄ました。
「俺さっきお前の筋肉質な体見たとき、なんか興奮したんだ。俺、ゲイじゃないはずなのに、それでも興奮した。なんでだろうな。それでお前の特大チンポ見たら、すげームラムラしてきたんだ。ヤバイだろ俺って? 自分でそう思うぜ」
 しばらくの沈黙が流れた後、床が軋む音と衣擦れの音が聞こえた。
 宏二が立ち上がったようだった。
 足音が近づいてくる。
 宏二は台所の裏で座り込んでいる俺のところまでやってきた。
「でもさ、それはお前も同じだよな」と宏二はいった。「お前も、俺見て興奮しただろ?」
 知らず知らずの間に俺は首を縦に振っていた。
 宏二の息が俺の顔にかかる。顔が近づいてきて、宏二の熱い舌が俺の口の中に入り込んできた。
「――――」
 舌と舌が絡み合い、気が付けば強く抱き合っていた。
 宏二は服を脱いだ。それから俺のボクサーパンツを脱がせた。白濁した液体を滲ませた男根が反り返っていた。
「あ……」
 宏二は俺の分厚い胸に手を置いた。一本の指で俺の乳首を弄り始めた。
「ぅ、うぅ……」
 俺の乳首を撫で回すと、今度はそれを舌で触れた。
「うぐぅッ!」
 俺は盛大に射精した。ピュッ、ピュッ、ピュッ、と繰り返し大量の精液が飛び出し、宏二の胸に付着した。ペニスが痙攣したような快感に身悶えた。
 ふさふさ陰毛に精液が絡みついてパリパリになっていた。
 俺は宏二のペニスを口に含み、上下させた。その後手でしごいてやると驚くほど精液が飛び出した。
精液と汗で体と床がヌルヌルした。
 今度は宏二が俺のペニスを口に含んだ。俺は何度も射精した。もう10回を超えていた。それでもまだ俺のペニスはビンビンに勃起していた。すさまじい性欲と勃起力だった。
「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ――!!」
 快感に狂った俺は、獣のように吼えた。
 勢いで宏二のアナルに俺の特大アナルを無理やり挿入しようとした。
「やッ、やめろ……!」
 宏二は俺に反抗しようとしたが、力の差は歴然としていた。俺は宏二を力ずくで押さえつけ、うつ伏せにさせた。
 そのとき、俺の脳裏に、
<狼男とは?――実在する獣人の実態――>
 の最後のページに書かれていた文章がよぎった。
『狼男化の期間は近くにいる男を引き寄せる効果、またはゲイ化させる効果がある。狼男になった後その効果はさらに強くなる。
 そして、狼男化の期間中に何者かと性干渉した場合、狼男化は急速に進行する。』
 しかし今の俺には手遅れで、止まらなかった。
 ギュッギュッと俺の特大ペニスを宏二のアナルに押し込んでいく。
「うッ、うッ、うぅッ……!」
 ペニスの挿入が完了すると、腰を振り始める。腰を動かすたびに、ヌチャ、という音がした。宏二は苦痛と快感に顔をゆがませていた。
「イク、イクッ、イクゥッ」
 そして俺は、宏二の中で射精した。
 20回以上も射精してしまった。狼男化の期間になってから、さすがにこれだけすれば性欲は収まったのだが、なぜだか今日はおさまらなかった。
 まだ見事に勃起している。
 顔の筋肉がピクピクした。 
 俺は宏二の上に覆いかぶさったままの格好で、お互い全裸だった。
「う……」
 ピクピクしているどころではなかった。顔の筋肉だけでなく、骨が音を立てるほど動いていた。
 爪が伸びていく。指先には血が滲んだ。
 胸には筋肉がさらに盛り上がっていく。ミシミシミシ、と筋肉がついていく。
 いつの間にか俺の肉体にはびっしりと剛毛が生えていた。
 肩幅が広くなっていく。肩に筋肉が盛り上がり、腕は一回り大きくなる。腹筋は見違えるほどボコボコに割れる。
「うッ、うぐ、ううッ」
 間違いなく、俺は狼男になっていった。
 手の形が獣のそれへと変化していく。牙が伸びていき、口が裂けるように大きくなっていく。鼻が前へと突き出していき、目つきは鋭くなり、狼男の顔へと変貌を遂げていく。
 犬のような耳が頭から生えてきた。
 身長が高くなっていく。背中が少し曲がり、背骨が浮き出る。
 ペニスは赤黒くなり、特大ペニスはさらに大きくなる。チンポからは絶え間なく精液が飛び出す。急激な肉体の進化は俺に最高の快感を与えてくれた。
「うおッ、うおッ、うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ――ッ!!」
 全身を覆う銀色の剛毛はボリュームが増していき、目の色は深紅へと変化した。
 俺は、性欲を煮たぎらせた狼男に生まれ変わった。
 宏二は俺の生まれ変わった姿を見て、絶句していた。
「犯させろ」
 いつもと違う、濁ったような自分の低い声。
=ドスッ=
 俺は一気に宏二のアナルに巨根を挿入した。
「――うッ」
 宏二はうなった。アナルからは血が出ていた。俺はそれを無視して腰を振り始めた。
「イクッ、イクッ、イクゥゥゥゥゥゥ――ッ!」
 そして俺は、雄叫びを上げた。
「アォォォオオオオオオオオオオオンッ!」

パーティー 〜肉体シリーズ(3)〜
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■あらすじ
 村長に英雄となった隆志をちゃんと祝いたいと言われるが、隆志は自分の今の様子を見て拒否するが、キチガイと思われることを恐れた隆志はパーティーに参加する。
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■本文
 俺は、とうとう狼男になってしまったようだ。
 宏二を犯して獣化してしまった翌日、俺は人間の姿に戻ることができたが、もうどうしようもできなかった。
 激しい後悔をしつつも、逞しくなったペニスを嬲ってオナニーしている俺……。
「うッ、ううゥ、ゥ――」
 朝、布団の中で眼を覚ましたのだが、さっそく眼が覚めると布団にペニスをこすりつけて自慰を始めてしまう。
 三回射精をした後、ボクサーパンツを穿く。
 それ以外は何も着ない。筋肉質になった肉体に合う服がなくなってしまったので、これしか穿けない。そのボクサーパンツも、俺の特大サイズになったペニスのおかげで日々ボロボロになっていく。
 宏二は無理やり俺の家の柱に括りつけた。
 俺は宏二を犯してしまったので、宏二も狼男化してしまう可能性があったため、監視する必要があった。
 俺の肉体は狼男になってから、完全なムキムキ体型へと、さらに筋肉が盛り上がった。
 厚い胸板、割れた腹筋、極太ペニス、広い肩幅、盛り上がった肩――。常に体の奥底から力があふれてくる。性欲が津波のように押し寄せ、俺を快楽の海へさらっていくといってもいい。すべて俺の理想が手に入ったのだが、素直によろこべなかった。よろこべるはずがなかった。
 昼には五回射精した。
 ある日、村長が家にやってきた。
 助けを求められると困るので、宏二の口をガムテープで塞いだ。宏二は手足をしばられている状態でも抵抗して、ガムテープを貼ろうとする俺の体に飛び込んできた。ペニスを掴まれる。
「うおォッ!」
 狼男になって性体感がかなり敏感になっている俺には、強烈過ぎる快感だった。
 その勢いで真昼間から狼男に変身してしまうかもしれない、と思ったほどだ。
 しかし、宏二は狼男の魅力のトリコになっているようだから、助けを求めるようなことはないだろうと安心した。
 必死で快感を押さえつけ、村長の前で変身してしまわないようにしようと思った。
 ボクサーパンツのままでいくと、股間を強烈に盛り上げるペニスをそのまま晒すことになる。ムキムキな肉体を晒し、そのことを穿鑿(せんさく)されるのもいやだった。
 それだけは避けなければ……。
 タンスの奥から大きめのサイズの、どうにか着られるスキーウェアがあるのだが、さすがに今は初夏なので、ということで、着ないでいた。
 今は夏でもパンツで出るより、キチガイに見られていいから、スキーウェアを来て村長を出迎えることにした。
 玄関を開け、「こんにちは」といった。
 村長は俺のムチャクチャな格好にぽかんと呆然としていた。
 今や村の英雄となっている俺にそのことをいうのを躊躇っているのか、スキーウェアについては何も言わず、話を始めた。
「……まだ、あれほどの偉業を成し遂げられたことに、私や、ほかの村の住人は非常に感謝しています。ですから、今回、正式にそのことを感謝するとして、簡単な祭りをしたいと思っております」
「はあ」と俺は間抜けな返事をした。
 今の俺にとってはありがた迷惑のほかなんでもない。
「いえ、結構ですよ」
「しかし、私たちは感謝したくてたまらなのです」
「そんなのいいですから」
「遠慮は無用ですよ」と村長はにこやかに笑う。寒気がした。「明日村の会館で行います。ぜひ来て下さい」
「やめろっつてんだろ!」
 思わず怒鳴ってしまった。どうやら狼男になってから性格も変わってしまったようだ。以前は絶対こんなことは言わない。俺は短気になってしまったのか……?
「え」
 と村長はまたもや呆然としている。
「あ、え、すいません」俺は慌てて謝った。
「――いえ、無理に参加してくださいと言ってすみません……そろそろ失礼します。当日、できるなら来て下さい。では」
 村長は玄関を出て行く。
 俺がこんなんじゃ、村を守っていくどころか、村をメチャクチャにしてしまう。
 村長の話を聞いて、ほかのやつらは俺をキチガイだと思うだろう。
 誤解を解くためにも、そして狼男になっても人間としての生活を送れるように、明日の祭りは行くことにした。
 行くのにあたって、服を調達しなければならない。俺はずっと遠くの町まで行き、俺が着られるサイズの服を買った。白と灰色のストライプのシャツと、黒のジャケットとジーンズ。これを着て行くことにした。
 店員に白々しい目で見られた。スキーウェアの暑さとその視線に耐え、その次は薬局でコンドームを大量に購入した。
 これを装着すれば宏二が狼男に覚醒する心配なく存分に犯すことができる。
 もっとも、それまでの段階で宏二が狼男に目覚めていなかったら、の話だが。
 帰宅すると、急いでパンツと新着した衣服を脱いで全裸になった。
 夜になる手前だった。
 ペニスがビンビンに勃起している。コンドームを被せる前に変身してしまった。
「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ――ッ!」
 牙が生え、爪が鋭く長くなっていく。
 瞳孔が猫のように細くなり、瞳の色は深紅に染まる。
 ビキッ、グキッ、と音を立て、骨格が変化していく。力が体の奥底から湧き出てくるような感じがする。激痛のあまり体をねじらせたり、床に倒れたりした。
「うぐッ、ぐ、うおッ」
 髪は逆立ち、目は少しつりあがる。鼻が前へ突き出していくと同時に、すべての歯が狼男のように鋭く凶暴になっていく。
 筋肉が盛り上がる段階になると、変身の快感のあまり射精を繰り返すようになる。
「うッ、うッ、うぅッ――」
 狼男の骨格になった肉体は、まず、胸がさらに分厚く逞しくなり、腕はすべてをなぎ払えるような筋力を持ち、背中は動くと筋肉の動きがはっきりとわかるほど発達した。足も速く走れるように筋肉でみるみるうちに太くなっていく。
 逞しい全身の筋肉を余すところ無く、銀色の剛毛が生えてきた。
赤黒い特大ペニスは血管が浮き出、見事に反り返り白濁した液体を滴らせていた。
「アオオオオオオォォォォォォン―――!」
 俺は狼男へと変貌を遂げると、宏二に飛び掛った。コンドームのことなど忘れていた。

 翌日。
 オレが会館に到着すると、歓声がどっと湧いて、人々が俺を囲んで、次々に感謝の気持ちを伝えてくる。
 正直参ってしまった。俺が英雄的存在になってしまったのは知っていたが、ここまでとは……。
 祭りといっても、屋台などは出ていない。
 会館に飾りがつけられ、人がたくさんいるだけだ。会館の中は、さまざまな料理が並んでいて、クラクラした。
 どうやら村長は祭りとパーティーを勘違いしていたようだった。
 俺はすすめられた椅子に座った。
「みなさん!」とマイクを持った茶髪の若い男が快活に言った。「今日はこの村を救ってくださった隆志さんに最大の感謝をあらわすため、この場を用意させていただきました。協力してくださった村長をはじめ、さまざまな方に感謝します」
 どうやらその茶髪の男がこのパーティーを催した人間のようだ。その男は続ける。
「私は智成(ともなり)という、この村に来てまだまもない人間です。しかし、この村の惨状は今までずっと見てきたつもりなので、隆志さんの偉業に最大の感謝をこめ、今日のパーティーを楽しんでくださることを願います」
 そういって智成はお辞儀した。
 黒いスーツを着た整った顔をしている智成に俺は釘付けになっていた。チンポが起き上がってくるのを感じた。
つづく

続・パーティー 〜肉体シリーズ(4)〜
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■あらすじ
 パーティーで智成に飲み物に狼男を発見するための薬を混入したと告げられる。主人公は戸惑い、トイレでオナニーしているときに会館からの悲鳴を聞く。
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■本文
「さあ、どんどん飲んでくださいよ」
 司会の智成という茶髪の若い男がやってきて、俺のコップにビールを注いだ。
 俺は智成に興奮した。
 智成は、
「隆志さんガタイいいっすね」
 といって俺の胸を軽く叩いた。
「毎日鍛えてますから」
 俺は答えた。
「え? なんだか狼男殺してからムキムキになった、ってどこかで聞いたのですが」
「うわさですよ」
「あ、ですよね、すいません」
 全裸になってオナニーしたい衝動に駆られた。見事に勃起していた。
 ペニスの大きさが並の男のそれではなく、かなり俺のはでかいので勃起するとズボンをかなり盛り上げる。
 それがバレないように机に体を寄せて股間が見えないようにしていた。結果としてそれが下腹部を刺激することになり、別の気持ちよさが出てきた。
 今度は村長がやってきた。
「来て下さり本当にうれしいです。ありがとうございます。ささやかな祭りですが、どうか楽しんでください」
「ありがとうございます……」
 次は女がやってきて、
「どうやって狼男倒したんですかー?」
 といってきた。
 俺は少しの嫌悪を感じつつ、笑ってごまかした。
 三十分ほどして、俺は体が無性に熱くなってくるのを感じた。
 智成が横になってきて、
「今日のパーティーの本当の目的、知ってますか」
 といった。
「あ? 俺を祝ってくれるもんじゃないのか」
「……実はですね。申し訳ないのですが、パーティーの本当の目的は狼男を見つけることなんですよね。また狼男が生まれて前みたいに村が支配されちゃったらたまらないっすよね。だから俺が中心となって、狼男が村にいるなら危ないから探そうとなったんです」
「狼男を探す方法あるわけ?」
「あります。狼男専用覚せい剤という、狼男にしか効果がない薬を飲み物に混入させました。非常に申し訳ないのですが、さっき隆志さんに飲んでもらったやつにも入ってます」
「……」
「もうそろそろ効果があらわれる時間なんですが。あの薬を飲むと狼男は一時間以内に狼男へと強制的に変身してしまうのですよ」
「あ、すみません、ちょっと失礼」
「どこに行かれるんですか?」
「トイレです」
 と俺は苦笑する。
「あ、俺もついていきます」
 と智成はいった。連れションなんて、こいつは中学生か、と思った。
 俺は相手に股間のふくらみを見せないように立ち上がり、トイレに早足で駆け込んだ。
 個室に入り、ズボンを下ろした。排便が目的ではなかった。性欲の処理が目的だった。
「はあ、はあ、はあ、」
 ペニスを握り、しごく。
「うッ、うッ、うううぅ……」
 ――あの薬を飲むと狼男は一時間以内に狼男へと強制的に変身してしまう――
 智成の言葉が頭に残っていた。
 そろそろ飲んでから四十分ほど経っている。
「あぅっ…! うッ、うぐぅッ!」
 俺は射精する。
 精液まみれの手でシャツの中に手を入れ、筋肉の盛り上がった逞しい胸を触る。乳首いじりさらなる快感を求める。シャツとジャケットを脱ぎ俺は上半身裸になる。
 このままでは狼男に変身してしまう。
 俺はトイレの窓から逃げることにした。
 個室から出ると、智成がいた。
 さっき足音が遠くなっていく音がしたので、もうとっくにいないのだと思っていた。
 俺は上半身裸のままだった。
 さっきの喘ぎ声を聞かれている……?
 そのとき、
「きゃああああああぁぁぁぁあ!!」
 という悲鳴が聞こえた。
 俺は慌てて上着を着て、智成と一緒に会館に戻った。
 会館の入り口に狼男がいた。
 筋肉の隆起した、剛毛に覆われた肉体の狼男は、視線を動かし何かを探しているようだった。
 その狼男は俺を見ると、こちらに向かって駆けてきた。
「うおッ」
 俺は狼男に押し倒され、床に転がる。
 狼男は俺の上着を鋭い爪で切り裂いた。そしてそのままズボンも脱がされてしまい、俺は全裸になった。
 周りの人間は俺の逞しい肉体に驚いた。
 ムキムキな肉体に、白い液体を滲ませている特大ペニス……
 狼男は俺のそのペニスをしゃぶり始めた。
「うッ、ううッ、うおッ」
 俺は気持ちよさのあまり声を上げる。
 クク、と狼男は笑う。「俺だよ、俺、宏二だ」
 とその狼男はいった。
「宏二だと……?」
 俺ははっとした。
 狼男の俺が宏二を何度も犯してしまったので、宏二も狼男になってしまったのだ。
 そして性欲が高まり、我慢できなくなり俺の臭いをたどってここまで来たようだ。
「や、やめ、てくれ」
 と俺はいった。
 ここから早く逃げなければ、狼男に変身させる薬を飲まされていた俺は、もう少しで狼男になってしまう。
 それにこのまま狼男になった宏二に犯されれば、それだけで俺は変身してしまう。
 ここまで俺が狼男である事実を村に秘密にしてきたのが、台無しになってしまう……。
「俺を狼男にしたのは、お前だろ?」
 と宏二はいった。
 そして宏二は俺に強く抱き付き、逃げられないようにした。
 宏二は俺の首に軽く噛みついて、そこから出た少量の血を舐めた。次に俺の乳首に吸い付くように舐めて、厚い胸板を撫でた。俺のペニスを握って激しく扱いた。
 俺は何度も射精してしまった。
 こんなに大量の精液はどこから生産されるのだろうかと思うほどだ。
「ああッ、……うッ、ううぅ」
 俺はうつ伏せにさせられ、後ろから狼男の激しく勃起し反り返った男根が挿入された。
「うおぉッ」
「うぉぉぉおおおおおおおおおお――ッ!!」
 俺はあまりの快感に絶叫した。
 俺の中で何かが弾けた。
「ぅぅぅぅ……」
 ドクンッ、ドクンッ、と心臓が激しく脈打つのが聞こえる。
 筋肉がされに盛り上がっていく。鼻と口が前に突き出ていき、牙が生え、耳が頭から生えてきた。ペニスもさらに大きくなっていき、目は深紅に染まり鋭くなる。
 爪はタカのようになった。
 変身の途中、俺は快感にピュッピュッと射精を繰り返した。
 身長が高くなっていき、剛毛が全身の筋肉を余すところ無く覆い尽くして行き、俺は狼男に変貌を遂げた。
 野獣化した俺は宏二と激しいファックをした。
 心が解き放たれていくようだった。
 周囲からは驚きの声が上がっていた。
 俺たちは会館と飛び出して、すっかり夜になっていた外で獣のごとく吼えた。



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